ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

乙女の秘密は恋の始まり

乙女の秘密は恋の始まり

著者:
山野辺りり
イラスト:
緒花
発売日:
2017/02/03
価格:
640円(税抜)
 

貴女の胸、私に任せてみませんか?

初恋の幼馴染みを振り向かせるため、彼好みの容姿を努力と根性で手に入れたシェリル。けれど胸だけは思惑どおりに育ってくれず、パッドで誤魔化していた。だがひょんなことから、彼の友人で実業家のロイにその偽乳がバレてしまう! 面白そうに笑うロイは「私が育ててあげましょう」と、淫らな愛撫をほどこしてきて――!? ロイによりほぐされていく、ささやかな胸と頑なな心。やがてシェリルは、幼馴染みへの気持ちが恋ではなかったと気づくのだが……。

青年富豪×貧乳令嬢、秘密の育乳ラブ!

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登場人物紹介

シェリル

シェリル

初恋の幼馴染みに相手にされなかったことが悔しくて、なかば意地で彼好みの容姿を手に入れた(胸以外)。

ロイ

ロイ

いつも穏やかに微笑んでいるが、その笑みはどこか作りものめいている。シェリルの恋路を応援しているようだが……?

お試し読み

「シェリル様は、本当に感度がいい」
「何を……ぁ、ああ……」
 緩慢な動作で卑猥な園を押しあげられ、抗議の言葉は嬌声に埋もれてしまった。こんな行為がどうして気持ちいいのかも分からないまま、もどかしい愛撫に掻き乱される。胸へ触れる指先は繊細で、的確にシェリルを追い詰めた。対して、下肢に加えられるのは偶然ともわざととも取れる曖昧な接触だ。ロイにしてみれば、ついでに動かした膝によって、勝手にシェリルが快楽を得ているようなものだろう。そんな己の淫猥さに涙が滲んだ。
「こんな……嫌です」
「嫌? ちゃんと濡れているのに?」
「ぬ、濡れ……?」
 シェリルとて適齢期なのだから、男女のことに関して何も知らないわけではない。むしろ求婚者が後を絶たない分、色恋には詳しいかもしれない。しかしあくまでもそれは『未婚の令嬢』の域を越えない程度だ。具体的な行為の内容まで熟知しているわけではなく、快楽に対しては無防備だし、自分自身の反応に戸惑ってさえいた。
「そうです。女性は男を受け入れる態勢を整えるために、自ら蜜をこぼすのですよ。……こんなふうに」
「……あぁ!?」
 ロイの手がシェリルの不浄の場所へと触れた。そこからくちゅりと濡れた音が響き、同時に生まれた甘い戦慄が脳天へと駆け上がる。膝で嬲られていたのとはまた違う鮮烈な淫悦が弾け、シェリルは髪を振り乱した。
「ロイ様、そこは……触ってはいけません」
 ドロワーズ越しに探られた秘部には、布が張りついているのが感じられる。その湿り気が彼の言う『蜜』なのかと思うと、己の淫猥さに泣きたくなった。これではロイを受け入れたいと叫んでいるのも同然だ。そんなつもりはないと主張したところで、あまりにも説得力に乏しい。歓喜に震える身体は制御できず、シェリルは喜悦にも悲哀にもとれるすすり泣きを漏らした。
「ん、ぁ……あッ……」
「怯えなくても大丈夫ですよ。これは普通の反応で、むしろ何も感じない方が問題です。そのまま快楽に身を委ねれば、きっとシェリル様の欲しいものが手に入りますよ」
「ほ、欲しいもの……?」
 それは何だっただろうか。淫らな熱に浮かされた頭が霞み、思い出せない。シェリルは乱れる呼吸の下から必死に言葉を紡いだ。
「私の……望むものは……」
 幼い頃の淡い恋。理想の自分。どれも追い求めてやまないものだが、本当にそれこそが最終目的だっただろうか。散漫になった思考は纏まらず、考える傍から砂糖菓子のように崩れてゆく。掻き集めた欠片は指の間から逃げ、元が何であったのかも曖昧に溶けてしまった。
「そう。ずっと努力して……どんな犠牲を払っても欲しいのでしょう?」
「……ぁ、ああっ」
 下着の隙間から入りこんだロイの指先に肉の花弁が開かれて、奥に隠れていた花芯を突かれた。ほんの少し表面を撫でられただけなのに、全身の毛穴が開くような快楽が湧き起こる。あまりの衝撃にシェリルの爪先がソファの上を泳いだ。
 今まで、胸を揉まれて身体が熱くなったり切なく体内が疼いたりしたことはある。しかしその比ではなかった。もっと暴力的な大波に呑まれて、息もできずに背をしならせる。そんなシェリルの反応に満足したのか、彼は更に大胆に手を動かした。
「あ……ぁ、ああ……だ、駄目っ……」
 ぬちぬちと濡れた音が鼓膜を揺らす。明らかにその音は大きくなっていった。ロイもまたわざと音を立てているのか、空気を含ませるように掻き回すから堪らない。聞くに堪えない水音に耳から犯され、シェリルは強制的に熱を昂ぶらせられた。厄介なのは、恥ずかしいと思うほどに気持ちがよくて仕方ないことだ。ロイの動きに翻弄され、際限なく膨らむ淫靡な嵐が出口を求めて荒れ狂っている。発散の仕方を知らないシェリルは、躱す術も分からずに身体をくねらせた。
 着ている方がいやらしいほど乱れた姿で、ソファの上で白い肉体を朱に染めている。それがどんなに淫猥に男の眼に映るのかなど考えもせず、大きく喘いだ胸を反らして甘く鳴いた。
「やぁ……っ、もう……!」
 このままでは、きっとどこかが壊れてしまう。内側から焼き尽くされるような劫火が辛い。だからもう止めてくれという願いをこめて、シェリルはロイを見上げた。涙の膜が張った瞳を凝らし、どうにか彼と視線を合わせる。
「……っ、それは、反則だろう」
 刹那、息を呑んだロイが口の端を歪めた。見たこともない彼の表情に驚いたのはシェリルの方だ。作り物ではない。かと言って、素が垣間見えたのともどこか違う。言ってみれば、仮面に走った想定外の亀裂。その証拠に、彼はすぐさま表情を切り替えると、いつも通りの余裕ある笑みを浮かべた。
「上手に達せられたら、今日のレッスンは終了です」
「あぁッ……ぁ、あ」
 秘裂の入り口をなぞっていたロイの指先が、少しだけ泥濘へと沈んだ。同時に敏感な芽を押し潰されて、シェリルの目尻に溜まっていた涙がこぼれ落ちる。ゆっくり、けれど容赦なく内壁を擦られて、違和感よりも快楽を得てしまったことが信じられない。こんなふしだらなことは断固拒否するべきなのに、享受してしまっているのはシェリル自身だ。理性とは裏腹に、下腹は波立ちながらこの先の果てを熱望していた。

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