ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

ワケあり紳士は初恋に溺れる
  • yondemill

ワケあり紳士は初恋に溺れる

著者:
桜井さくや
イラスト:
緒花
発売日:
2018/08/03
価格:
660円(税抜)
 

だめだ、我慢できなくなってしまう。

その日、シャロンがいつものように夕飯の支度をしていると、ひどい怪我を負った男が家にやってきた。男は『ラン』という名前以外、自分が何者か覚えていない様子。シャロンは反対する家族を説得し、彼の面倒を見ることに。急速に惹かれ合う二人。一線を越えるのに時間はかからなかった。熱い眼差しに優しい愛撫、何度も絶頂に導かれ、幸せな一夜を過ごすシャロン。彼が何者でもずっと一緒にいたい。そう思った矢先、ランの過去を知る者が現れて――!?

記憶を失った美貌の紳士×お人好しな町娘、純愛からの執着愛!

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登場人物紹介

シャロン

シャロン

片田舎に暮らす平凡な娘。母親を早くに亡くしたため、家事を一手に引き受けている。父親と兄の三人暮らし。

ラン

ラン

突然シャロンの家を訪れた謎の男。怪我を負い、記憶を失くしている。所作が美しく話し方も丁寧。

お試し読み

「いいか……?」
 彼は躊躇いがちにスカートの裾を摑むと、こちらをじっと見つめてくる。
 同意がほしいのだと思い、シャロンはコクンと頷く。
 すると、ランは意を決した様子でぐっと裾を引っ張った。
 その直後、シャロンの腰を一気に布が抜けて見る間に白い脚が?き出しになる。まるで手品の如く、シャロンは一瞬のうちに下着姿になっていた。
「あ…、えと…、ありがとう……」
「……あぁ…いや…」
 礼を言うと、彼は視線を彷徨わせながら小さく答える。
 その目はシャロンの脚やシュミーズが捲れてあらわになった腰、胸の膨らみなどを追いかけていて、ごくっと唾を飲み込む音と共に喉仏が大きく上下したのがわかった。
 もしかすると、すごく大胆なことをしてしまったのだろうか。
 シャロンは顔を赤らめ、ぎこちない動きでシュミーズに手をかけた。残すは下着だけという段になり今さら羞恥心を覚えていた。
「あ…っ!?」
 そんなところへ、突然ランがシュミーズの裾を摑んでくる。
 驚いて顔を上げると、彼の呼吸は激しく乱れていて、急かすようにシュミーズをぐっと引き上げられた。
「えッ、な、なに」
「……こっちも手伝おう」
「ちょ…、待っ……、ああ…ッ!?」
 協力をお願いしたのはワンピースだけだ。
 下着は自分で脱げると言おうとしたが間に合わない。ランはシュミーズを素早く捲り上げると、あっという間に上半身を裸にしてしまった。
 だが、彼の動きはそこで止まらない。
 突然乳房が空気に晒され、驚いて固まるシャロンの下腹部に彼はすっと手を伸ばしてくる。そのままドロワーズの腰紐をするすると解かれ、裾の部分をぐいっと強く引っ張られた。
 その間、僅か数秒の出来事。
 シャロンはスカートに続いて下着まで一気に引きずり下ろされ、気づいたときには裸に?かれてしまっていたのだ。
「え…、え……?」
 シャロンは何一つ反応できない。
 ぱちぱちと目を瞬かせていると、ふと視線を感じる。
 ランに目を移すと、彼はシャロンの胸の膨らみを食い入るように見ていた。
「あ…、や…っ」
 シャロンは真っ赤になり、慌てて両手で胸を隠そうとする。
 しかし、素早い動きでその手を摑まれてしまう。ランは再びシャロンにのしかかると、首筋に唇を寄せ、そこから胸元にかけて口づけてきた。
「ひぅ…、ん、あぁ…っ、あ……ぃや……っ」
「とても綺麗な身体だ……」
「きっ、綺麗…っ!? そっ、そんなわけないわ……ッ。……て、手だって…、ガサガサだし……っ」
 そう言って、シャロンは自分の手を握り締める。
 手が荒れているのは今さらのことで、あえて口にする必要はなかったが、褒められ慣れていないせいで、ついかわいげのない反論をしてしまった。
「手…?」
 彼は僅かに首を傾げ、摑んだままのシャロンの手に目を移す。
 隠すように握った手は、こうして見るとランの手よりずっと小さい。
 指の長さ、太さ、骨の出っ張り。こんなにも違っていたのかと密かに驚いていると、手首に口づけられた。
「……これほど綺麗な手は他にないのに……」
「あ…んっ」
 ランは囁き、手のひらや指先に唇を押し当ててくる。
 まるで愛撫されているようで、シャロンは思わず甘い声を上げてしまう。
 その声に驚いていると、彼はくすっと笑ってこちらを流し見た。
 目が合った途端、シャロンの心臓は大きく跳ね、カーッと顔が熱くなった。
 ランの濡れた瞳はやけに色っぽく、恥ずかしいのに目が離せない。
 徐々に顔が近づいて、唇が重なるとすぐに舌を搦め捕られた。
 先ほどよりもランの舌が熱くなっていたことに驚き、シャロンはくぐもった声を漏らしたが、彼は貪るように口づけ、その動きを緩めることはしなかった。
「ん…、んっ、んぅ…っ、っふ…っ」
 そのうちに、彼の指先がシャロンの脇腹に触れた。
 しかし、指先は脇腹に留まることなくなぞるような動きで背中に向かうと、背筋や肩甲骨を撫でてからまた脇腹に戻ってくる。くすぐったいような、むずむずする動きにシャロンはぶるっと身を震わせた。
「ん…ぅ…ッ、んん……ッ」
 すると、今度は指先が乳房のほうへと動きはじめる。
 胸の膨らみの辺りでくるくると円を描いたあと、乳首を軽く弾かれて、もどかしくて堪らなくなった。
 じれったくて切ない。もっとたくさん触ってほしい。
 シャロンはみるみるうちに頭の芯まで蕩かされて、自ら彼に舌を差し出す。夢中で舌を絡め合い、彼の手に乳房を押しつけていた。
 触れてほしいと言わんばかりの要求に、ランは尖った頂を親指でこね回しながら膨らみを揉みしだく。その反対の手はシャロンの太股を撫で回していたが、びくびくと敏感に反応する姿に煽られ、彼は興奮気味に細い足首を摑んで開脚させた。
「んっ…、っふ…んんっ」
「……ッ、シャロ……ン……ッ」
 大きく開かれた脚の間に、ランはすかさず身体を割り込ませる。
 同時に、太い指がシャロンの中心に触れ、いきなり上下に擦られて全身が激しくびくついた。
「んう…、あぁあ…っ!?」
 互いの唇はそこで離れ、シャロンは嬌声を上げた。
 擦られるたびにくちゅくちゅと響くいやらしい水音。
 やがて中心に軽く指を差し込まれるとぐちゅっと音が立ち、その指が出し入れされるとさらに淫らな響きとなる。それはシャロンの奥から溢れた蜜の音にほかならなかったが、自分がこんな状態になっているとは思わず、火がついたように顔が熱くなった。
「すごい…な……」
「あっあっ、あっ、やっ、いや…っ、音…、立てないで……ッ」
「そんな難しいことできないよ」
「だめ…っ、だめ……っ、それに…、そんなにたくさん擦ったら、おかしくなっちゃうから……ッ」
「……どんなふうに?」
「わ…、わからないけど……でも…、奥のほうが…、切なくて…苦しい……っ。ランの指で、おかしくなるの……っ」
「……」
「あっああっ、だめ…ッ、抜いて……、お願い抜いて……っ」
 自分が何を口走っているかもわからず、シャロンは目に涙を浮かべて懇願した。
 だが、彼はいくら頼んでも指を抜いてくれない。それどころか指をさらに増やして動きを速め、内壁が淫らにうねる様子を確かめているようだった。

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