腹黒策士の溺愛ご隠居計画
- 著者:
- 栢野すばる
- イラスト:
- アオイ冬子
- 発売日:
- 2020年02月03日
- 定価:
- 748円(10%税込)
勉強不足の悪い子には実習が必要だろう?
2年間、なぜか離宮に幽閉されていたアシュリー。落ちこぼれの33番目の皇女とはいえ、どうして自分だけ? 父皇帝に直談判すると、初めて任務を与えられる。「田舎に引きこもっている宰相候補のレーニエを、帝都に連れ戻せ」というものだ。レーニエはアシュリーのかつての個人教師で、ずっと会いたかった大好きな人。喜び勇んで彼の説得に向かうアシュリーだったが……。にこやかに微笑む彼に突然求婚され、“淫らなお勉強”までさせられて――!?
隠居中の若き宰相候補×みそっかす皇女、天才策士の執愛の罠!?
アシュリー
33番目の皇女。16歳の誕生日に突然幽閉される。個人教師だったレーニエのことを実の兄以上に慕っている。
レーニエ
宰相候補だったが、田舎の領地に戻り、のんびりした生活を送っている様子。アシュリーに突然求婚するが……。
「嫌なんて言わずに、もっと脚を開いて」
そんなの無理だ。
レーニエにこんな不浄な場所を触らせるなんて……。
アシュリーは必死に首を振り、両手を伸ばして彼の悪戯な手を止めようとする。
「だ、だって、そんな場所触られるの……恥ずかし……あぅ!」
小さな粒を指先で潰され、アシュリーの身体がビクンと跳ねた。閉じ合わさった花弁の奥から、どろりと蜜が溢れてくる。
「ああ……まだ狭いな……」
レーニエはアシュリーの抗議に耳を貸さず、秘裂の縁を指先でたどり始める。
「あ……あ……だめ、そんなところ……あ……」
レーニエの身体が脚の間に割り込んでいるせいで、膝を合わせて秘部を隠すこともできない。大きく開かされた脚が、わなわなと震え始めた。
「駄目じゃない、ここに入っていいのは僕だけのはずだよ……それとも君は、他の男のものを入れたい?」
「な……っ……あっ……あ……」
レーニエの指先が怪しげな場所を滑るたびに、アシュリーの呼吸が乱れ、吐き出す息の温度が上がっていくのがわかった。
「僕は君の中に入りたい。今までも君に欲情して、抱きたいと思っていたけれど……ちゃんと気づいてくれていた?」
「う……?……どうして? 私なんて……お子様で末っ子の……あぁっ」
再び和毛に埋もれた粒を潰され、アシュリーはレーニエの手首を?む手を放し、彼の首筋に縋り付いてしまった。
「気づいていなかったのなら、それはそれで僕の教育は成功したということだけど……寂しいな、今日なんて、可愛い君を抱きしめるたびに勃起していたのに」
「勃……起……」
アシュリーは爆発しそうに熱い顔のまま、レーニエの言葉を復唱する。顔だけではない。身体中さっきよりもますます熱くて、息が苦しくてうずうずするのだ。
──お腹に当たってる……これ……のこと……?
そこまで考えたとき、不意にレーニエの指がずぶりとアシュリーの秘裂に沈んだ。
その場所は、月のものを迎えたときのように濡れそぼっている。
「あ……!」
鋭い声を上げた瞬間、再びレーニエが唇を塞いできた。アシュリーの口腔に舌をねじ込み、言葉を封じたまま、中に入れた指でゆっくりと蜜洞をこじ開けていく。
「ん……んん……っ! ん……ッ!」
これまでの人生で感じたことのない異物感から、アシュリーは身もだえて逃れようとした。熱い舌で口内を嬲られるたびに涙が溢れる。
けれど、嫌ではない。
こんな異常事態なのに、嫌ではないのだ。
アシュリーの中を行き来するレーニエの指先が、くちゅくちゅと淫猥な音を立て始める。同時に、火照った身体の疼きがますます強まった。
「んふ……!」
「濡れてきたね、どう、痛くはないだろう?」
「……っ、やめて……やめ……っ……」
アシュリーが言うと同時に、レーニエの頭の位置が下がっていく。形のよい唇が、アシュリーの硬くなり始めた乳嘴をちゅっと音を立てて吸い上げた。
「い、っ、やぁぁぁっ!」
立ち上がった乳嘴を舌で転がされ、アシュリーは必死にレーニエの頭を押し除けようとした。
「あぁっ、だめ、そんなの、舐め……あぁぁっ!」
舌先の動きに釣られて息が乱れ、お腹の奥がねっとりと熱くなってきた。初めての感覚だ。指先は未だに抜かれず、アシュリーの閉じた秘裂を開き、粘膜の柔らかさを味わうように、蜜洞の中をまさぐり弄んでいる。
「あ、あ、やだ……あ……」
胸の尖りを強く吸われた次の瞬間、レーニエの唇が離れた。
同時に、恥ずかしい場所をまさぐっていた指がぬるりと抜かれる。
「ずいぶん濡れてきた。これで大丈夫だね」
そう言って、レーニエが上半身を起こした。アシュリーの開いた脚の、膝の裏に手をかけ、そのまま持ち上げる。
秘部を晒す姿勢を取らされ、アシュリーはびくりと身体を竦めた。
──嫌、こんな、カエルみたいなの……恥ずか……し……。
けれど、身体が異様に熱くて起き上がることもできない。力がほとんど入らず、それとは裏腹に下腹部のじんじんとした痺れは強くなる一方なのだ。
「挿れるよ」
濡れそぼった蜜口の中央に、大きなレーニエの肉杭の先があてがわれた。
「だ……駄目……」
「そう? 刺青のある僕なんて、本当は受け入れられないんだ?」
「……っ……あ……兄様が嫌だなんてこと……絶対、ない……っ……」
アシュリーの答えに、レーニエが口の端を吊り上げる。アシュリーは吸い込まれるように、海の色に輝く美しい目を見上げた。
「じゃあ、僕のものになってくれるね」