ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

復讐の獣は愛に焦がれる

復讐の獣は愛に焦がれる

著者:
青井千寿
イラスト:
北燈
発売日:
2022年04月30日
定価:
814円(10%税込)
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俺はお前を、愛するつもりはなかった。

実の父に幽閉され抜け殻のように生きてきた令嬢アリアは、輿入れの途中で豹型獣人エルガーに攫われ、彼と、彼の弟によって純潔を奪われてしまう。一度は激しい憎しみを抱くものの、かつて自分の父がエルガーに与えた壮絶な仕打ちを知り動揺する。彼は自分と同じ、いやそれ以上の“過去の痛み”を持つ人――。それを悟ったアリアは己の憎しみを忘れ、エルガーに寄り添いたいと願う。その純粋な想いはやがて彼の復讐心も溶かし始め……。

復讐に生きる豹型獣人×攫われた花嫁、憎しみから生まれた愛の行方は……?

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登場人物紹介

アリア

アリア

外の世界を知らない深窓の令嬢。エルガーに連れ去れたことにより、獣人族の現実を知った彼女は……?

エルガー

エルガー

獣人族の村を取りまとめる豹型獣人で、復讐の為にアリアを攫った首謀者。誰にも言えない、深い傷を負っている。

ジュゼ

ジュゼ

エルガーの弟で、黒豹型獣人。エルガーと共にアリアを襲うなど、復讐に加担していたのだけれど……?

お試し読み

 催淫効果に酩酊していたアリアだったが、それを見た瞬間、本能が危険信号を発した。
 男性の全裸を見たことさえ初めてなので、興奮状態にある性器など今まで想像したこともなかった。しかも獣人のものは人間とは異なる。
 ジュゼのそれは彼の本体と同じく黒々としており、勃ち上がった様はヘソを隠すほど雄々しかった。そして男茎の部分には幾何学模様でも描くように規則的に細かい棘が並んでいた。
「怖がらないで。見た目ほど痛くはないし、悪くないはずだ。豹型との性交は一度経験するとやみつきになる人間もいるくらいだからね」
 アリアの表情に恐怖が走ったのを見て、ジュゼがいつもの明るい声を出す。
 エルガーの低く澄んだ声と比べるとジュゼは華のある声をしており、優しげな声色を発すると歌っているかのようだった。
「触ってみたらいい。棘はそれほど硬くはないんだ」
 ジュゼは腕を伸ばすとアリアの手を取り、有無を言わさず自分の黒々とした男性器へ導いた。そして彼女の小さな手を上から握り、それをしっかりと握らせる。
 ジュゼの言った通りアリアの手の平に触れた微棘は見た目よりも硬くはなく、弾力のあるものだった。手で感じる分には、先端も痛いというほどではない。
 とはいえ、ドクドクと血潮を感じる雄茎自身は熱く、硬く、巨大で、アリアは今から何がはじまるのか考えたくもなかった。
「何を……する、つもりなの? これ以上は……ダメ……」
「アリア、お前はもう逃げられないんだ」
 そう言ったのはジュゼではなくエルガーだった。
 彼は獲物を狙う獣のようにゆっくりと寝台のそばまでやってくると、冴えた金色の瞳でアリアを見下ろす。
「お、願い……エルガー、助け、て……」
「俺はお前を地獄に堕とすためにここに連れてきたと言っただろ。逃がすことはできない。共に地獄に堕ちるんだ」
「三人で堕ちよう。三人で……苦しみ続けるんだ」
 ジュゼは小さな笑みと共に兄の言葉を引き継ぐと、アリアの膝を抱え込んで体を前に倒していった。
「うぅ……っ……やめ、やめて……」
 先ほどの愛撫によってすっかり開いたままになっている淫花のあいだに、ジュゼの肉塊があてがわれる。
 呼吸も止まるような圧迫感。
 人間から見れば異形にも見えるそれはアリアの蜜口を限界まで押し広げ、ゆっくりと侵入してくると、内側の肉をじゅくじゅくと犯していく。
「ひっ、ぅうう……んんっ」
 蝋燭の光が揺らめく部屋に、アリアの切ない嬌声とジュゼの荒い息遣いが混じり合い、満ちていく。
 太陽と月が重なるようなゆっくりとした挿入はアリアを傷つけないためのものだった。
「ここで行き止まりか。全部は挿らないね……でもすごく素敵だ……狭くて、熱くて、締めつけてくる」
 ジュゼは最奥まで進むと、覆い被さった体勢のまま彼女の長い髪に指を絡めながら囁いた。
 アリアは喉奥から呻き声を漏らす以外に何もできない。
 下肢をぎしぎしと苛む刺激は間違いなく痛みなのだが、不思議なことに彼女の肉体はさらにその痛みを求めるように腰をくねらせはじめていた。
 みっちりと隙間なく嵌まった男茎は、細かい棘でアリアの媚肉にしっかりと食い込んでいる。動けば逆棘となったそこがさらにアリアを苛むというのに、彼女は自ら動いているのだ。
「これ……何で……ぁああ……痛いのに……」
 アリアは首を横に振りながら、痛みが快感に変化していく不思議な感覚に夢中になっていた。
 彼女の求めに応じるように、ジュゼも小さく腰を動かしはじめる。
 細波のように絶え間なくやってくる愉悦が体を駆け上がる。
 彼女がビクビクと痙攣すると同時に、塞がれていない小さい穴から淫水が溢れ出た。
「やだ……見ないで……こんなの……恥ずかしい」
 指で愛撫されていた時よりも勢いよく溢れる淫水は幼児の粗相と似ていて、アリアは顔を真っ赤にして恥辱に呻いた。
 交接相手であるジュゼよりも、ただ傍観しているエルガーにはしたない姿を晒しているのが恥ずかしかった。
 快感を共有しているジュゼの情熱的な視線とは異なり、エルガーの視線はどこまでも冷たく、淫らに堕ちた彼女を侮蔑しているようにも見える。
「アリアがこうなるのは仕方がないよ。なにせ膀胱もぺっしゃんこになるほど、僕ので押し上げているんだから……恥ずかしがらずにもっと見せて……」
 ジュゼはアリアの腰を持ち上げると、交接部分を天に晒す。そして直角に貫いた状態で、上下左右に男茎を揺らしてさらに快感を与えた。
「いや、いや……あぁぁ……」
 アリアはますます羞恥に震える。
 しかし催淫効果にどっぷりと浸っている肉体は理性など吹き飛ばしてしまえと言わんばかりに、肌を真っ赤に染めて快感を味わい尽くそうとしていた。
「男はね、女性の乱れる姿を見て興奮する生きものなんだよ。ほら、アリアの姿を見てエルガーも興奮している……」
 ジュゼはアリアの顎に軽く手を添え、隣にいるエルガーに視線を導いた。
 陶酔の最中にいたアリアは、本能の赴くままエルガーの腰回りに目をやっていた。
 エルガーは下穿きを着たままだったが、男性器が膨張し、強く勃ち上がったことにより上半分ほどが露出していた。
 ジュゼが「往生際が悪いな」と苦笑しながら腕を伸ばし、兄の下穿きを引き下げる。
 悪戯好きな弟に小さく舌打ちしたものの、エルガーは露出したそれを隠そうとはしなかった。
 エルガーのそこはジュゼのものとは違っていた。
 大きさはジュゼと大差なく太枝が突き出ているように雄々しい。肌の色が白いエルガーは男性器も当然ながら肌とそれほど変わらぬ色合いで、充血した先端部分だけが赤黒く艶めいていた。
 何よりも一番の違いはエルガーのそこには鋭い棘がなかった。代わりにあるのは棘の先端が失われたような小さな隆起だけである。
 同じ豹型獣人の兄弟なのに、性器の特徴が大きく異なっていることに、この時のアリアは疑問など持たなかった。
 ジュゼに貫かれ、細かく体を揺すられるほどに高まる愉悦が彼女の思考を奪っていた。
「エルガーも気持ちよくなりたいって」
 荒い息を吐きながら、ジュゼが婀娜っぽく囁く。
 彼はアリアの顎を一撫でしてから口のなかに指を差し入れると、彼女の舌を弄びはじめた。
 催淫効果にどっぷりと浸っていると、食べるための器官が性的な器官へと変わっていた。
「大きく口を開けて」
 ジュゼに導かれるままに、アリアはエルガーの雄肉を唇で迎えた。

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