ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

片思い中の騎士様に催眠術をかけたら「俺の最愛の人」と激重感情をぶつけられています

片思い中の騎士様に催眠術をかけたら「俺の最愛の人」と激重感情をぶつけられています

著者:
あさぎ千夜春
イラスト:
史歩
発売日:
2026年08月05日
定価:
880円(10%税込)
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きみが俺の子を産んでくれる日が楽しみだな

騎士団の寮に住み込みで働く没落男爵令嬢エリーゼ。聖騎士団長ジルに恋をしているが、分不相応だと想いを心に秘めていた。ある夜、泥酔したジルを寮の部屋で介抱したエリーゼは、友人に聞いた催眠術を出来心で試してしまう。すると術にかかった彼は目をとろんとさせ「愛してる……俺のかわいい人……」と口づけを! さらに彼女を欲しがるジルを受け入れ、多幸感とともに体をつなげたエリーゼ。一夜限りの夢にすると決めていたのに、催眠術が解けないジルから「結婚しよう」と言われ強い罪悪感を覚えたエリーゼは、彼から去ろうとするが――。

隠れヤンデレ聖騎士×生真面目な貧乏令嬢、出来心でこじれる両片思い。

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登場人物紹介

エリーゼ

エリーゼ

没落した男爵家令嬢。毎月実家に送金する苦労者。働く場所を用意してくれたジルへの感謝がいつしか叶わぬ恋に。

ジル

ジル

公爵令息の聖騎士団長。精霊魔法を操り魔獣討伐する、国の英雄でありモテ男。なぜか婚約者も恋人もいないらしい…?

お試し読み

 羽織っていたガウンの前のボタンを上から一つずつ外していく。ジルの手がエリーゼの胸の上を通り、鎖骨を撫でて肩からガウンを落とした。そして薄いネグリジェ一枚になったエリーゼを見て、ジルはやんわりと満足そうに微笑む。
「……立っている」
 ジルの指が胸の先をさらりと撫でる。
「あっ……!」
 その瞬間、背筋に電流が走った。
 びくんと体を揺らしたエリーゼを見つめながら、ジルはさらに指でゆっくりとつまみ強弱をつける。
 そんなところをつままれるなんて思いもしなかった。
「あ、まって、ジルさまっ……それっ……あっ……」
 羞恥から身をよじって逃れようとするが、
「恥じらっているのか? 愛らしいな……。もっとそういう顔を見せてくれ」
 ジルは甘い声でささやきながら、ネグリジェのリボンをするりとほどく。
 支給されているネグリジェは基本的にはワンサイズだ。リボンを緩めるとあっという間に首元が大きく開いて、乳房がまろびでる。
 ジルの大きな手がエリーゼの豊かな胸を下から持ち上げ、白い胸に指を食い込ませた。
 薄い布一枚隔てていただけでもドキドキしたのに、素肌に直接感じる彼の熱はエリーゼの心臓の鼓動をさらに早める。
(どこか変だったらどうしよう……!)
 エリーゼは痩せているが胸はわりと豊かなほうだ。女子風呂でたまにその形の良さや質量をからかわれたりしていたのだが、ジルにとっていいのか悪いのかわからない。
 とにかく彼にほかの女性と違って変だと思われたらどうしようと不安になってしまう。
 だがジルは優しくエリーゼのなだらかな丘を撫でると、
「ずっと……触れたいと思っていた」
 彼の大きな手でもまだ溢れるエリーゼの白い肌を見て、かすかに甘いため息をつく。
「私の体……おかしくないですか?」
 公爵令息であるジルの周りには、いつも美しく着飾った令嬢たちがたくさんいる。毎日朝から晩まで働いている自分など比べるまでもない、魅力のある女性たちが。
 涙目になりながらおそるおそる尋ねたエリーゼに、ジルは「まさか」と驚いたように目を見開いた。
「どこもかしこも美しい。きみは完璧だ」
 あまりにもまっすぐな賛辞にエリーゼは息をのむ。
「ほ……本当に?」
「ああ」
 ジルはかすかに目を細めてうなずいた。
 安堵と歓喜の気持ちが胸の中に広がっていく。
(私が完璧な女性に見えるなんて……! 催眠術ってすごい!)
 あんな子供だましが彼に効くとは思っていなかったが、どうかこのまま最後まで騙されてほしい。
「ジル様……」
 エリーゼは胸を高鳴らせながら、ジルの頭に指をそうっと差し込む。
 彼に恋をしてから、その美しい黒髪に触れてみたいと思っていたのだ。
 おそるおそるではあったが、ジルはエリーゼの手を拒んだりはしなかった。
 むしろエリーゼの積極性を楽しんでいるようにも見える。自ら頭を撫でやすいように動かしてさえくれた。
(幸せ過ぎる……)
 ジルの艶やかな黒髪はしっとりとしてひんやりと冷たかった。
「とってもきれいです」
 ゆっくりと指を動かすと、ジルは導かれるように頭を下ろし、エリーゼの乳首を口に含む。
 ちゅうと吸われて腹の奥がじん、と痺れる。
「あ……」
 体がビクッと震えたが、不快感はなかった。むしろ心地よさすら感じる。
 ジルは輪郭を確かめるように手のひらで体全体を優しくなぞりながら、エリーゼの緊張をほどいていき、あっという間に左の足首につけたアンクレット以外のすべてを脱がしてしまった。
「これ……寝る時にも身につけてくれているんだな」
 ジルが指で細い金の鎖をなぞる。触れるか触れないかの感覚に、ぞくっと背筋が震えた。
「ジル様が二十歳の誕生日に贈ってくださったものですから」
 普段は靴下の下に隠しているが、ジルから『お守りだ』と渡されたものなので外したことは一度もない。
「嬉しいよ」
 ジルはにこ、と微笑みながらさらに指を太ももの内側へと移動させた。
「ここはどうなってる?」
「ここって、あっ……!」
 ジルの指が淡い叢の中に分け入って、エリーゼの花びらに指を滑り込ませる。それまでとは違う直接的な快感に、エリーゼは思わず声をあげていた。
「待ってください、そんなっ……」
 風呂上がりとはいえ、そんなところをジルに触らせることに抵抗があったエリーゼは慌てて膝を閉じる。
「大丈夫。撫でるだけだ」
 ジルはなだめるようにささやいて、エリーゼの頭頂部に手を置き、優しく眉間のあたりにキスを落とした。
「エリーゼ。自分で触ったことはあるか?」
 彼の大きな手が太ももの内側を撫でながら、足を開かせる。
 閉じようとしても抵抗できない。強引にされているわけでもないのに、彼の手はビクともしなかった。
「え、な、ないっ……ひっ、あ、っ……アッ!!」
 ゆるゆると首を振ったところで、花芽を親指で潰された。
 強い刺激に体が跳ね上がり脛が宙を泳ぐ。
「本当に? よく濡れてるが……感じやすい体なのだな」
 ジルは満足げに微笑みながら、蜜口に指を押し当てて溢れる蜜をかきだすように動かし、それをまた花芽にまとわせる。
「ここは初めての女性でも十分に感じることができる場所だ。ほら、気持ちがいいだろう?」
 ジルは指でつまむように、ソレを揺さぶり、しごき始める。
 こんなに気持ちがいいなんて、知らなかった。
 そもそもそんなものが自分の体についているなんて、今の今まで知らなかったくらいだ。
 エリーゼは、仰天しつつもその快感を受け入れるしかない。
「ん、あっ、ああ……んっ……うそ、あっ、んっ……」
 自然と自分の唇から声が漏れる。
 気持ちいい。もっと欲しい。
 もっと気持ちよくなりたくて腰が揺れる。
 体験したことがないのに、腹の奥になにかを埋めたいと欲してしまう。
 一瞬、これが女の本能なのだろうかと考えて、エリーゼは脳内で首を振る。
 違う。誰でもいいわけではない。ジルだからだ。
 ずっと好きだった人に触れられているから、心と体が喜んでいるだけなのだ。

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