ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

愛に狂う王子は妖精姫に跪く

愛に狂う王子は妖精姫に跪く

著者:
宇奈月 香
イラスト:
花恋
発売日:
2021年08月03日
定価:
792円(10%税込)
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心と身体が歓喜に震える。
これが恋か――。

人間を蝕む瘴気に満ちた魔女の森で、猫のレグナルドと暮らしている片羽根の妖精リアンヌ。ある日、怪我をしたラーシュレイフを助けるのだが、人間を惑わす魔女だと勘違いした彼はリアンヌを乱暴に押さえつけてしまう。しかし、リアンヌの背に妖精の羽根があるとわかると感涙にむせんで縋りつき、あげく羽根を撫で回し頬ずりまでしだして!? 羽根は妖精にとって急所。リアンヌはわずかな刺激にも過敏に反応してしまい……。

生き急ぐ王子×妖精の末裔、切ない愛の記憶に囚われて……。

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登場人物紹介

リアンヌ

リアンヌ

ある役目を担う片羽根の妖精。魔女の森で猫のレグナルドと暮らしている。人間に特に興味はなかったが……。

ラーシュレイフ

ラーシュレイフ

王位継承権を放棄し冒険者になったマダナリスティア王国第一王子。リアンヌの羽根を見て心を揺さぶれて……。

お試し読み

「この中に注がれる子種は、俺のだけでいいと思わないか? 俺たちの子を孕んでくれ」
 ぐっと羽根の根元を摑まれ、ずきずきとした痛みに顔を顰めた。
「あ……ぁあ……」
「ごめん。痛かったか?」
 自分でしたくせに、慰めの口づけをしてくる彼は偽善者だ。優しいふりをして、甘い言葉を囁きながら平気でひどいことをする。
 ラーシュレイフとのかみ合わない会話がもどかしい。
 いったい、彼はどうしてしまったというのだろう。
「力を抜いて」
 伸び上がってきたラーシュレイフが、耳殻を舐める。湿った息が鼓膜をくすぐった。
「ふ……」
「そう、いい子だ」
 耳朶を口に含み、悦に入った声が囁きかける。
「どこから食べようか。リアンヌはどこも甘い香りがする」
「だ……、め」
「でも、君は俺のものになるんだ」
 なんて身勝手な言い分なのだろう。
 ラーシュレイフの下から抜け出そうと身を捩ると、また羽根の付け根を圧迫された。
 間断なく続く刺激に反抗心だけでなく、理性まで削がれていく。
(な……、んで……)
 秘部の奥、子を成す場所がじくじくと疼いていた。
 羽根が揺れるたびに、薄桃色の粉が舞い散る。ラーシュレイフは目を細めて、それを顔で受けていた。
「素晴らしいな」
 彼の手が腰をなぞり、寝間着をさらにずり下げた。腰を少し浮かせると、ラーシュレイフは器用に下着ごとそれを足下へと下ろした。リアンヌの一糸まとわぬ姿に、彼はうっとりとした吐息をつきながら頬をすり寄せてきた。
「リアンヌ、羽根をたためるか? あなたの顔が見たい」
 嫌だと首を振って拒絶したのに、ラーシュレイフはいっこうに話を聞かない。
「困ったな」と口先だけの困惑を呟き、腰に巻いていたベルトを引き抜いた。
「可愛い、リアンヌ。少しだけ我慢して」
 そう言うなり、ベルトでリアンヌの右手と右足を縛った。
「ラーシュ!」
 手首を一周したそれは、膝の裏を通り、留め具のところで縛られている。動かせれば取れそうなのに、あがくほど締めつけられた。その状態で身体を起こされる。反対の手足ももう一本のベルトで縛られた。これでは抵抗することもできない。
「な──っ、ラーシュ。どうして……!」
「あなたから引き離されるくらいなら、すべてを奪ってしまおうかと思って」
 ラーシュレイフは器用に左の羽根を避けてリアンヌを背中から抱きしめた。広げられた脚の内側を、彼の右手が這っていく。左手はリアンヌの身体を弄っていた。
「ふ……ぅ、──く」
 自分で触るのと、他人に触れられるのとではこんなにも感覚が違うものなのか。
 全身を這う左手の感触に、いちいち腰が跳ねた。むず痒さを孕んだ刺激が、秘部を熱くする。左手が時折、羽根の付け根を撫でるから、ますます身体が過敏になった。
「は……、ぁっ」
 顎をあげて、無意識に顔をラーシュレイフに擦りつけた。何かに縋っていないと、皮膚の下で沸き立つ興奮を抑えられない。濡れた秘部からは、透明な蜜が滲み出てきている。それはベッドに小さな染みを作った。
 揺さぶられ、揉みしだかれるたびに、つんと尖った乳房の尖頂が辛い。
「ラーシュ……」
 施される愛撫に、勝手に腰が震えていた。
 ラーシュレイフが指を秘部に滑らせ、蜜穴から溢れた蜜を絡ませた。
「あぁ……っ」
 皮膚とは違う、柔らかな場所にはじめて触れられ、腰がわななく。
「まだ触れてもいないうちから、こんなにしているのか?」
 薄い茂みをかき混ぜた指が、蜜を塗り込むように媚肉をなぞる。ぬち、ぬち……と立つ卑猥な音が、ますますリアンヌの羞恥を誘った。
「や……ぁ、あ……っ。ラーシュ」
「あぁ、どんどん溢れてくる」
 悦に入った声で呟き、指に絡め取ったものを美味そうに舐めた。
「あ……あぁ、だめ……。そんなこと……しないでっ」
「どうして? とても甘くて、リアンヌの味がする」
 そんなわけない、と必死で首を振った。
「可愛いよ。もっとあなたを味わわせて。全部、見せて」
「だ……めっ、お願い……だから」
 これ以上、ひどいことをしないで。
 快感を覚えさせないでほしい。戻れないところに行きたくない。
 自分はまだ、今のままでいいの。
 レグナルドとグラテナと共にすごす暮らしがあればいい。
 蜜穴の縁を撫でては、指先が中を窺うように突く。ぬぷ、ぬぷ……と断続的に立つ濡れた音に、リアンヌはいやいやとまた首を振った。
「外に……あなたの居場所に戻って、お願い」
「ひどいな。リアンヌは俺がいなくなってもいいのか?」
 頷けば、指が唐突に根元まで入ってきた。
「ひ──っ!」
 狭い場所を無理やり押し入ってきた異物に、目の奥で銀色の閃光が瞬いた。
 秘部に潜った中指が、上下に動いて内壁を小刻みに叩いている。わずかな振動が新たな快感となって腰を揺らめかせた。
 脚を閉じたくても、ラーシュレイフの腕に阻まれどうすることもできない。視線を下げれば、彼の指が秘部に埋まっているのが見えてしまう。
「ん……は、ぁ……っ、あ!」
 やがて、手が前後に動き出した。
 ぞくぞく……と、甘い痺れが粘膜を伝わり、身体中に広がった。
「リアンヌ、見て。指が食われている」
 わずかにラーシュレイフの声も掠れている。頬にかかる熱い息が、彼もまたこの行為に興奮していることを伝えてきた。臀部には硬くなった欲望が当たっている。
 見たくないと思うのに、視線は下へと下がっていく。
「あ……あぁ、……ぁ」
(私の中に、ラーシュの指があんなに深く入ってる──)
 卑猥な光景から目が離せない。
 抜き差しされる指に、リアンヌの滴らせた蜜が絡みついていた。
「ふ──、ぅ……ん、ぁ」
 背筋を這い上がってきた鈍い疼きに、ぶるりと身体が震える。きゅっと秘部が窄まり、中を擦る指を締めつけた。
「あぁ、可愛いよ。リアンヌ」
 頬ずりされ、ねっとりと頬を舐め上げられた。中を埋める指が二本に増えた。窮屈さに眉を寄せるも、それ以上に感じる快さにはかなわない。羽根が快感に震え、色濃くなっていく。
「リアンヌ、羽根しまえる?」
 乳房の先頂を指で摑まれ、引っ張られながらの問いかけに、リアンヌは頬を紅潮させながら、何度も頷いた。みるみる羽根が小さくなっていくと、ラーシュレイフが四肢の拘束を解いた。自由になったことで、身体から力が抜ける。すると、指が中でばらばらに動き出した。
「は、あぁ……っ!」
 腰が快感から逃げ惑うように、ひっきりなしにくねる。ラーシュレイフが後ろからリアンヌを強く抱き込んだ。
「ラーシュ……、それだめ……、中……すごい、の……」
「俺も気持ちいい。指が蕩けそうだ」
「あぁ……、あ……ん、ん──っ」
 速くなった愛撫でかき出された蜜が、シーツを濡らす。「リアンヌ」と呼ばれ、顎を支えられながら振り仰げば、唇を貪られた。
 口腔を肉厚の舌が蹂躙してくる。絡めとられる舌がじん……と痺れた。苦しいけれど、ラーシュレイフに触れている場所すべてが気持ちよかった。とりわけ、内壁の上側を擦られるのが一番好きになった。
「だめ……何か、……くる。溢れ……ちゃうっ」
「いいよ。そのまま飛んで」
 ラーシュレイフの指が同じ場所を何度も擦る。彼にはそこがリアンヌの性感帯だとわかっているのだろう。熱心で執拗な愛撫と、濃厚な口づけに思考も朦朧としてくる。
 もうラーシュレイフのことしか考えられない。
「い……、んぁ──ッ!!」
 目の奥で閃光が瞬いた次の瞬間、目の前が真っ白になった。強烈な快感が全身を突き抜けていく。強くラーシュレイフの指を締めつけながら、リアンヌはすぎる悦楽に身体を強ばらせた。
「あ……、……ぁ、あ」
 がくがくと腰が揺れる。浅い息を繰り返しながら、リアンヌはたった今、自分の身に起こった出来事が理解できずにいた。
(今の……な……、に?)
 ラーシュレイフの身体にくたりともたれかかると、またラーシュレイフに強く抱きしめられた。身体を仰向けに倒されても、抵抗する気持ちすら湧きあがってこない。
 リアンヌの目の前に、衣服を脱ぎ捨てたラーシュレイフがいる。
 しなやかな体軀を作る筋肉は、うっとりとするほど綺麗で、滑らかそうな肌は、思わず触れてみたい誘惑に駆られた。何もかもが完璧な姿態には、雄々しい欲望がそそり立っていた。それを彼が手で扱くと、先端から透明な雫が溢れてくる。粘り気のあるそれが、ぬちゃ、ぬちゃ……と淫靡な音を立てていた。
 卑猥な光景を見せつけられているのに、ごくりと喉が鳴った。
 ラーシュレイフの目は貪婪な光で満ちている。舌なめずりして見下ろす姿の、なんと艶めかしくていやらしいのだろう。
「は……っ、は……ぁ」
 心臓が痛いくらい早鐘を打っていた。薄い腹が浅い息遣いで上下している。
 ラーシュレイフが欲しくてたまらない。
 彼は欲望を手で支えながら、蜜穴に先端をあてがった。ぬるぬるとしたものを、媚肉の割れ目に塗り込まれていく。
(あ……あぁ、入る。入ってくる──)
 ぐっと先端が蜜穴に押し入ってきた。指とは違う圧倒的な質量に、一瞬息が止まる。
身体が割り開かれていく音が聞こえてきそうな挿入感に、リアンヌは懇願の眼差しでラーシュレイフを見つめながら、首を横に振り続けた。
「……だ……、め……ぇっ」
「──くっ」
 亀頭のくびれが収まったところで、一度動きが止まる。ほっとした直後、ラーシュレイフが一息に最奥まで欲望で満たした。
「ひ──ッ!」
 ごりっ……と奥を穿たれた振動に、目を見開いた。背中が弓なりにしなる。
「あ……、あ……ぁ」
 目を細めたラーシュレイフはゆっくりとリアンヌに覆い被さると、縋るように抱きついた。痛いくらい強く抱きしめられる。ラーシュレイフの長い白金色の髪がさらさらと素肌を撫でた。
「──俺のものだ」
 長い吐息と共に、ラーシュレイフが呟いた。

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