ソーニャ文庫

歪んだ愛は美しい。

魔術師と鳥籠の花嫁

魔術師と鳥籠の花嫁

著者:
富樫聖夜
イラスト:
藤浪まり
発売日:
2017年10月04日
定価:
704円(10%税込)
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愚かで可愛い私だけの小鳥。

家族を守るため、望まぬ結婚を決意したリリアナ。だが、式を3日後に控えた彼女の前に、突然、淡い初恋の相手ラーフィンが現れる。国一番の魔術師で、一度しか会ったことのない彼がなぜここに? ラーフィンは、戸惑うリリアナに微笑みかけると、そのまま連れ去り、屋敷に閉じ込める。さらには、無理やり純潔を奪うと、何度も執拗に抱き、欲望を注いできて……。リリアナは、優しかった彼の変貌と狂気じみた執着に慄くが、やがて彼の孤独と心の傷を知り――!?
ヤンデレ魔術師×囚われの花嫁、恐るべき監禁寵愛!?

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登場人物紹介

リリアナ

リリアナ

田舎貴族の娘。悪名高い伯爵に脅され、家族に害が及ぶのを恐れて結婚を決意するが……。

ラーフィン

ラーフィン

天才魔術師で、先の戦争で自国を勝利に導いた英雄のひとり。柔和な笑みの裏で鬼畜の所業を平然とやってのける。

お試し読み

「いいんですよ。私は淫らな貴女も好きですから」
 にっこりと微笑むと、ラーフィンは秘唇をなぞっていた指をぐっと中に差し入れた。
「さぁ、今度はここを解しましょう。私を受け入れられるように」
「ひぅっ!」
 いきなり感じた痛みと圧迫感と異物感に、力を失っていたはずのリリアナの身体がこわばった。蜜口で戯れるように浅いところをかき混ぜていた指が、ずぶずぶと奥まで埋まっていく。やがてそれは中を確認するかのように、ゆっくりと動き始めた。
「ううっ、嫌ぁ」
 慣れない感覚に、リリアナの目から再び涙が零れ出た。その涙を、顔を寄せたラーフィンが舐め取る。
 思わず目を閉じたリリアナの顔にラーフィンは慰めるかのように唇で触れていく。しかしその間も指は止まらず、抜き差しを繰り返される。
 ぐちゅぐちゅという卑猥な水音がリリアナの耳を犯す。その音を聞いているうちに、なぜか腹の奥がキュンと疼く。蜜口が無意識のうちに収縮し、指を締めつける。
「貴女のここ、私の指を放したくないって言ってますよ。リリアナ、気持ちいいんですか?」
「ちがっ」
 リリアナは首を横に振った。痛みは無くなったが、違和感と異物感はいつまで経っても無くならない。これが気持ちいいわけがないとリリアナは思う。
 けれど、なぜか指の動きに反応して腰がぴくぴくと動いてしまう。
「あっ、んっ、あ……」
 指が何かを探るように内壁を擦り、ある一点に触れる。とたんに、リリアナの背筋を震えが走った。
「はぅっ……!」
 腰が無意識に大きく持ち上がる。指がまたその箇所に触れると、リリアナはビクンと腰を揺らしながら嬌声をあげた。
「ああっ、んっ、あ、はぁ、ぁあ!」
「見つけた」
 ラーフィンの口角があがった。
「貴女のいいところ、見つけましたよ、リリアナ」
「いっ、ああ……!」
「ふふ、ここ、毎日可愛がってあげますね」
「い、いやぁ! やめっ!」
 リリアナの腰がビクビクとはね上がる。ラーフィンの指が出し入れされるたびに、蜜が胎内から溢れ、シーツを濡らした。
「ああっ、あ、あ、い、いやぁ……っ……っあ、ふぁ……!?」
 蜜口にさらなる圧迫を感じて、リリアナは目を見開いた。
「だいぶ慣れてきたから、指、増やしましたよ」
 その言葉通り、リリアナの秘部にはラーフィンの指が二本差し込まれていた。そしてゆっくりと抜き差しを繰り返される。
「ううっ、あ、やぁ」
 指によって中を広げられる感覚にリリアナは呻いた。ところが、その指がぐぐっと奥に差し込まれ、バラバラに動くようになると、リリアナの口から出るのは嬌声に変わる。
「あ、ああっ、ああぁん」
 中で蠢く指が、ラーフィンの言う『リリアナのいいところ』を何度も擦りあげる。そのたびに、リリアナの口からは甘ったるくて高い声が、そして秘部からは蜜が零れた。
「やっ、もう、やめっ、あ、あ、ああっ」
「やめませんよ、貴女のここも気持ちいいって言っているんですから。ほら、指、また増やしますよ?」
 言うなり、指が増やされた。狭い膣を広げられる感覚に、リリアナは息を呑み、次いで、入り口に走る引き攣れたような痛みに悲鳴をあげた。
「あああっ、いやぁ!」
 三本に増やされた指が、リリアナの中を犯す。壁を擦りながら出し入れされる指に、まだ男を受け入れたことのないリリアナの膣壁が抵抗しながらも解されていく。
「ああ、んんっ、んんっ」
 グチュグチュといやらしい水音が響く。ラーフィンが指を出し入れするたびに、リリアナの蜜口から愛液がグポッと零れ落ちていく。
 ラーフィンは、それを指で絡めとりながら、激しく?き回す。透明だった蜜が白く泡立つ淫らな様は、彼の欲望をさらに煽った。
 いつの間にか手の拘束が解かれていたが、リリアナはそれに気づかなかった。それどころか、無意識のうちに縋るものを求めてラーフィンのローブの端を握り締めていた。
 ギリギリと、再び糸が引き絞られていく感覚がした。もうこの先に何があるのか知っているリリアナは、狂ったように首を横に振る。
「いや、嫌、やめて、やめて、やめっ!」
「可愛い声で啼きますね、リリアナ」
 嬉しそうにラーフィンは言う。嫌がるリリアナの声は、彼にとっては嬌声と同じように心地よいものなのだろう。
「ふふ、またイク時も良い声で啼いてください」
 リリアナの秘唇に指を抜き差ししながら、ラーフィンは親指で花芯を探り当て、ぷくりと立ち上がったその突起を擦りあげた。
「ひぅっ! や、やぁぁ……ああっ」
 いきなり与えられた強い刺激に、背中にゾワゾワとしたものが走る。ラーフィンの指を受け入れている秘部のもっと奥に、熱が溜まっていくのを感じた。
 しかしラーフィンの手は止まらない。指を激しくリリアナの秘唇に押し込みながら、親指でその動きに合わせながら花芯を刺激していく。
 リリアナは目の前がチカチカと瞬き始めたのを感じて声をあげた。
「やぁ、いやぁ」
 急速にせり上がってくる『何か』。それが何であるか、リリアナにはもう分かっている。分かっているからこそ、怖かった。
 ──もう嫌……! これ以上自分の淫らさを知りたくない!
 思いとは裏腹に、自分の口から出るのは、嬌声ばかり。嫌だと言いつつも、その声音は快楽に染まった甘い響きを含んでいて、耳を塞ぎたくなる。
「ああ、あっ…ん、いや、いやぁ……あ……ん」
 目の前でパチパチと火花が散るたび、頭の中が快楽で白く溶けていくたび、自分が何を嫌がっているのか分からなくなっていく。
 一方で、膣内の感覚だけは鋭くなり、彼の手の動きに合わせてビクビクと反応しようとする身体の動きを抑えられなかった。
「ほら、イキなさい」
 朦朧とするリリアナの耳に、艶やかな声が落ちる。と同時にググッと奥まで三本の指が差し込まれ、親指で、花芯をグリグリと押しつぶされた。
 頭からつま先まで何かが一気に駆け抜けて、リリアナの中で弾け飛ぶ。思考も視界も真っ白に染まった。
「ああっ、あ、あ、いやぁ────!」
 悲鳴をあげながら、リリアナは堕ちていく。
 リリアナの手が力を失い、シーツに落ちた。
 もう、何も考えられなかった。天井を見上げて荒い息を吐くことしかリリアナにはできなかった。
「指、すごく締めつけてきますね。そんなに気持ちよかったですか?」
 再び絶頂に達したリリアナの膣は収縮を繰り返し、中に入れたままのラーフィンの指を食いちぎらんばかりに締めつけている。
 ラーフィンの言った言葉はもはや、リリアナの耳には入らなかった。脈打つ自分の鼓動だけが彼女の聞こえるすべてだった。
「ああ、んっ」
 内壁を擦りながら抜かれるその感触に、無意識のうちに甘い声が漏れる。
「もう、いいですね。だいぶ解れたみたいですから。さあ、リリアナ、指よりももっといいものをここに挿れてあげますね」

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